LOGについて解説

CANONの型番にCの付いているカメラのシリーズのCINEMA EOS SYSTEMのページを見ているとCANON LOGという単語が目に付きました。ところでこのCANON LOGとはどういうものな のでしょうか?このCANO LOGを使うとダイナミックレンジが広くなる、フィルムに似たラティチュードで撮れるという説明が書いてありますがどのような理屈でそうなるのかまでは詳しく解説されていません。
私がCANON LOGで撮影された映像を初めて見たときの感想は色が変という事でした。これまでのビデオカメラの映像に比べると色が薄くコントラストの低い映像なので撮ったままでは使い物になりそうにありません。そこでカラーグレーディングという後処理を加えて色を調整する事になります。
CANON LOGがどのような映像なのか分かったところでLOGの解説に移ります。LOGとは数学の用語の対数からきておりフィルムの特性曲線が対数関数の変化と似通った変移をすることから名付けられました。続いてフィルムの特性曲線がどのようなものか見てみましょう。これまでのビデオカメラの映像では明るいところから暗いところまでの変化の割合が一定でした。ところが人間の目は暗い部分の輝度の差には敏感なのに明るくなるに従って鈍感になるという特性をもっています。これを誰にでも理解できる数字に置き換えると通常のビデオカメラの映像は(暗い部分)1>2>3>4(明るい部分)と各数字の差を1に保ったまま明るさの変化を記録するのに対してLOGは(暗い部分)1>2>4>8(明るい部分)と変化させています。これでも人間の目には問題ないということです。LOGとは4つの数字(情報量)を例に使った場合、これまでのカメラであれば1~4までの階調しか持てなかったところをLOGを使えば1~8までの階調(ダイナミックレンジ)を記録することが出来るようにしたという技術なのです。最後にLOGを無視して例えば(暗い部分)1>4>5>8(明るい部分)のような変化をさせるとどのような問題が発生するのかを見てLOGの優位性を確認してみましょう。この変化の場合1>4へ暗い部分なのに階調を2段階飛び越える変化をしています。この部分には映像用語でバンディングやマッハバンドと呼ばれる境目(輪郭線が)できます。本来滑らかに変化しなければいけない場所に境目ができるようでは映像制作では使い物になりません。まとめるとLOGとはRAWより少ない情報量でこれまでの映像よりワイドダイナミックレンジを記録できる方式という事になります。LOGに関してさらに詳しい情報を知りたい方のために参考文献を紹介しておきます。ボーンデジタル社から発行されている「ノードベースのデジタルコンポジット」という本です。価格は高いですがLOG以外にもデジタル合成に関してかなり詳しく書かれておりお薦めの1冊です。(文・株式会社コムワークス 浜田)

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