ディスクをファイナライズする。OPENディスクを使ってCloseディスクを作成する。
CD/DVD/BDデュプリケーターをお使いの上で良くご質問いただくエラー、ファイナライズの解説をします。
・コピーをする際にエラーが出やすい
・マスターが正しく読み込まれない
・完了しても書き込まれていない
・毎回違うエラーが出る
上記のような症状が頻出する場合、マスターメディアがファイナライズされていない場合がございます。
ファイナライズ(最終処理)は書き込まれたディスクの再生互換性を高めるための作業でデュプリケーターでコピーする場合にはファイナライズされていることが前提となっています。
ファイナライズが完了しているディスクではディスクに何byte書き込まれていても、空き容量は0となり追記することが出来ない状態です。
特にデイジー図書などのCDコンテンツはファイナライズされていない場合が多くあります。
デュプリケーターではファイナライズ状態をチェックすることが出来ます。
その手順を紹介します。
■ディスクのファイナライズ状況をチェックする
- マスターディスクを入れます。
- メニューの[ユーティリティ](製品グレードによりますがメニュー番号11.-13.にあります)で実行
- ”1.ディスクジョウホウ”が表示されるので実行
- もう一度実行キーを押すと”アップデートチュウ”という表示になります。
- ”アップデートチュウ”が終わると表示が変わりディスクのメーカーや内容量が表示されます。
- そこでもう一度実行キーを押すと左上に「CLOSE」「OPEN」「BLANK」のいずれかが表示されます。
「CLOSE」が表示されていればファイライズが完了しており、マスターディスクとしては問題ございません。
「BLANK」はデータが有りません。
「OPEN」の場合、データは書き込まれていますがファイナライズされていません。
ファイナライズされていないディスクをそのままファイナライズすることは出来ません。
再度マスターを作り直すことになります。
■マスターを作り直す
「Imgburn」というフリーのライティングソフトを使用しファイナライズされたディスクを作詞得する方法を紹介します。
準備:光学ディスクドライブのついたPCにImgburnをインストールします。
- PCにファイナライズされていないマスターディスクを入れます。
- imgburnを起動し、ディスクの中身をISOイメージとして保存します。
Create image file from Disc(左側の上から二番目のアイコン)を選択します。 - Destination項目でファイルの保存場所を決めその下のアイコンでスタートします。
- ISOファイルが出来上がったらディスクをブランクディスクに入れ替えます。
- imgburnのモードをBuildにします。(ショートカットキーはCtrl+Shift+B)
わからない場合は一度imgburnを終了しWrite image file to disc(一番左上のアイコン)を選択します。 - Sourceの部分に先ほど作成したISOファイルを指定します。
- 一番下のアイコンをクリックでブランクディスクに書き込みが始まります。
書き込みが終わったらファイナライズされたディスクが完成しています。
こう書き出すと煩雑な手順に見えますが実際は簡単です。
マスターが手近なところで作られていない、書き出しは機械的に済ませているのでそれ以上のことはわからないなど、新たなマスターディスクを作り出せない場合にはこの方法が一番です。
Windowsの機能だけで書き直す場合
ディスクをエクスプローラーで開き、全体をコピーしPCでの任意の場所に貼り付けます。
空のディスクを入れ書き込みます。
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マスターディスクをソフトで構築している場合、隠しファイルやファイル構造を正確にコピーできない場合がございます、その場合、Windowsの機能だけでの書き直しが出来ません。
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Windowsにからのディスクを認識させた際の選択肢で
・CD/DVDプレイヤーで使用する
の方を選択してください。ファイナライズされます。
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