プレスとコピーの違いについてはご存知の方も多いかもしれませんが、同じ複製でも両者には大きな違いがありますので、オーダーする前によく確認しておく必要があります。

「プレス」は販売で広く配布。「コピー」は自家用・少数の配布。

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DVDやCDの複製の依頼をする場合にはまずこの違いをよく理解した上でオーダーする必要があります。ひとことでいうとプレスは販売用途で広く配布する場合、コピーは自家用や少数の配布の場合に適しています。

では具体的にはどのような違いがあるのかみてみましょう。

プレスはマスターディスクのデータからスタンパーとよばれる金型を制作し、それを元にディスクを生産していきます。そのためブランクディスクにデータを書き込むということではなく、データ入りメディアを生産していくという感じです。

一方のコピーは皆さんもよくご存知だと思いますが、パソコンで行うブランクメディア(データが入っていないメディア)に書き込むコピーと同様のものとなります。

プレスは販売や大量に配布する場合に安心

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プレスの場合はDVD-ROM、CD-ROMという形式となり、汎用性が高くプレイヤーに問題がない限り再生できないなどの不具合がでることはまずありません。そのためどのような再生機器の環境でも問題なく再生することが可能です。

またデータは書き込まれているのではなく物理的に刻まれているものなので、データ面に物理的な損傷などが加えられない限りデータが消えてしまったり、再生できなくなるというようなことはありません。

そのため販売や大量に配布する場合にはプレスの方が安心なのです。 しかも大量に複製する場合(目安として500枚以上くらい)には同じ枚数をコピーするよりもコストが抑えられます。現在、一般に販売されているCDやDVDはほぼすべてプレスによるものと考えて間違いありません。

再生互換性が高く、複製コストを抑えられるプレスは、複製枚数が多い場合には後述する場合を除き、ほぼ必然の選択となります。

プレスで問題なく再生できても、コピーでは再生できない場合も

一方コピーの場合にはDVD-R、CD-Rにデータを書き込むことになります。

この場合には、それぞれのメディアの再生に対応していないプレイヤーでは再生が出来なくなります。現在ではDVD-RやCD-Rの再生に対応していないプレイヤーやドライブはないといっても過言ではありませんが、昔はそうでもなかったのです。

特にDVDが普及し始めた頃のパソコンなどでは、DVDドライブ搭載であってもDVD-ROMの再生に対応しているだけでDVD-Rの再生には対応していないといったものも存在します。この場合はプレスで複製したものは問題なく再生できても、コピーで複製したものは再生することができないのです。

コピーはプレイヤーとの相性が悪く再生できない場合も

また、コピーの場合にはプレイヤーとの相性が悪いと再生が安定しなかったり、最悪再生ができないということもあります。ディスクに正常に書き込まれた場合でも、あるプレイヤーでは正常に再生できるが他のあるプレイヤーではうまく再生できないといったような現象が起こりうるのです。

コピーは正常に完了しても、必ずエラーが含まれます。通常はそのようなエラーは再生時に問題なく処理されますが、エラー量が閾値ギリギリだった場合などはドライブによっては読み取れないという可能性が出てきます。

コピーは時間がたつとデータが読めなくなるリスク

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さらにDVD-RやCD-Rのメディアは長時間太陽光にあてているとデータが読めなくなったり、何もしなくても長時間立つとうまくデータが読めなくなることがあります。これはDVD-RやCD-Rの性質上避けることができないことです。

保存年数は大体平均20年~30年といわれています(保存状況にもよる)が、実際には製品によって大きくバラツキがあると思われます。理想的な保管状況でない場合には、耐用期間はかなり短くなります。例えばCD-Rに音楽データを入れて楽しんでいる方も多いと思いますが、しばらくすると音飛びが頻繁になったり、再生できなくなったりした経験のある方も多いのではないでしょうか。

この原因としては、車内などの温度・湿度の変化がはげしい所に保管したり、記録面に太陽光があたる状態で放置したりといったことなどがあげられます。

プレスは少数の場合に割高となるのがデメリット

プレスで複製されたDVDやCDの場合には物理的な傷をつけない限り、そのようなことはおこりません。それではすべてプレスにすればよいのでは?という疑問が起こることと思います。

しかし、コピーと比較するとプレスにもデメリットがあります。プレスは少数の場合割高となるのがデメリットです。通常は一定枚数以上からのオーダー受付となるため50枚しか必要ない場合でも最低オーダー可能枚数分(コムワークスでは500枚または1000枚)の料金が発生するため、結果的に1枚単価が結構高くついてしまいます。

プレスの納期はコピーと比べて長くなる

もうひとつのデメリットは納期がコピーと比べて長くなるということです。コピーは数百枚でも3~4日で可能ですが、プレスは通常2~3週間かかります。
そのため少数の複製や納期がせまっている場合には、コピーを選択されることも多いのです。

盤面印刷において、インクジェット印刷はリスクが多い

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もうひとつプレスとコピーの違いとして大きな点は盤面印刷に関するものです。コピーの場合の盤面印刷はインクジェット方式となります。これは一般家庭用プリンターで印刷する場合と全く同様の印刷です。家庭用プリンターで盤面印刷をした経験のある方ならご存知だと思いますが、インクジェット印刷は水濡れやこすれに弱いのと月日が経過すると色あせてくるという弱点があります。

一方、プレスで行う盤面印刷はオフセット印刷やシルク印刷が採用されています。これらの印刷は水やこすれに強く、経年劣化もインクジェットに比べるとかなり小さいのが特徴で一般的には商用印刷といわれています。データ面から見たプレスやコピーの違いは表向きあまりよく分かりませんが(記録面の見た目の違いなどはあります)、盤面印刷品質は明らかな見た目の違いとして意識されるため販売用途で高額の場合などには少数の複製でもプレスを選択するという方もいらっしゃいます。

以上のようにメディアの複製には、プレスとコピーという大きな方式の違いがあるため、依頼する場合にはどちらがふさわしいのかよく検討してください。よく分からない場合には、制作・使用目的などを担当へ伝えてアドバイスをもらうのもおすすめです。

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